Google広告のリンク先不承認|URLとページの確認手順
Google広告のリンク先不承認を、通常表示・スマホ・リダイレクト・パラメータ付きURL・クローラー取得に分けて確認し、サイト管理者と修正から再審査まで進める手順を解説します。
Google広告のリンク先不承認は、ブラウザで最終ページURLが開くことだけでは解消を判断できません。通常の表示に問題がなくても、スマホだけで失敗する、途中で別ドメインへ移る、広告のパラメータを付けたURLだけエラーになる、AdsBotが取得できない、といった確認軸が残るためです。
広告主は、管理画面に登録したURLと不承認理由をサイト管理者へ渡し、確認結果を「開いた/開かなかった」の一言でまとめず、条件ごとに記録します。修正箇所を特定できたら同じ条件で再確認し、その後に再審査を請求します。鍵になるのは、実際に広告から生成される拡張URLを確認対象に含めることです。
Google広告のリンク先不承認で最初にそろえる情報
サイト管理者へ依頼する前に、広告主側で次の情報を一つの依頼票にそろえます。
- 不承認となった広告と、管理画面に表示されたポリシー上の理由
- 最終ページURLとモバイル向けURL
- トラッキングテンプレートと、適用されるパラメータ
- パラメータまで反映した拡張URL
- 表示URLのドメインと、遷移後に最終的に表示されるURL
- 問題を確認した条件と、サイト管理者に再確認してほしい条件
URLを一つだけ送ると、広告主は拡張URLを見ているのに、サイト管理者はパラメータのない最終ページURLを見ている、という食い違いが起こります。依頼票の冒頭に対象URLを並べ、どのURLでどの結果が出たかを結び付けられる状態にします。
2026年9月21日時点のGoogleのリンク先の要件では、拡張URLは最終ページURLに、該当するトラッキングテンプレートとパラメータを組み合わせた完全な広告URLと説明されています。トラッキングテンプレートを使わない場合は最終ページURLと同じです。したがって、テンプレートやパラメータがある広告では、最終ページURLだけの確認を完了条件にできません。
サイト管理者へ渡す確認依頼票
以下は、公式要件を実際の共同作業に落とし込むための運用上の提案です。各行を独立した確認項目にし、別の行の成功を根拠に「問題なし」とまとめないでください。
| 確認項目 | サイト管理者へ渡す条件 | 記録する結果 | 結果から次に見る場所 |
|---|---|---|---|
| 通常表示 | 最終ページURLと拡張URLを一般的なブラウザで開く | 表示可否、HTTPエラーの有無、到達URL | 両方失敗ならページやサーバーの応答、拡張URLだけ失敗ならテンプレートやパラメータ |
| スマホ表示 | モバイル向けURLがあればそれを含め、スマホ条件で開く | 表示可否、到達URL、通常表示との差 | スマホだけ失敗するならモバイル向けURLや端末別の応答 |
| リダイレクト | 最終ページURLと拡張URLの遷移を追う | 経由先、最終到達URL、ドメインの変化 | 別ドメインへ移るなら遷移設定と表示URLとの整合 |
| パラメータ付きURL | 実際に適用されるテンプレートとパラメータを反映する | 完成したURL、表示可否、到達URL | パラメータ付きだけ失敗するならURLの組み立てと受け側の処理 |
| クローラー取得 | AdsBotによる取得を妨げる設定や応答がないか調べる | 取得可否、返したHTTP応答、制限の有無 | 取得できないなら除外設定、アクセス制限、エラー応答 |
たとえば「通常表示は成功、パラメータ付きURLは失敗」であれば、ページ全体の停止と決めつけず、URLの組み立てやパラメータを受ける処理を確認対象にできます。「人のブラウザでは成功、クローラー取得は失敗」であれば、ページ内容を直す前にアクセス制限やサーバー応答を調べる、というように担当者の作業を絞れます。
通常表示とスマホ表示を分ける
Googleは同じ公式ページで、広告のリンク先とコンテンツが一般的なブラウザとデバイスで正常に機能することを求めています。また、Google AdsBotにHTTPエラーコードを返すリンク先を「機能していないリンク先」の不承認例として示しています。これは2026年9月21日時点の確認内容です。
サイト管理者には、確認したURL、通常表示かスマホ表示か、到達したURL、エラーの有無を同じ行に残してもらいます。「こちらでは開いた」という回答だけでは、条件を再現できません。モバイル向けURLが設定されているなら、それも確認対象です。通常表示とスマホ表示は、それぞれの結果で判定します。
リダイレクトは最終到達先まで見る
2026年9月21日時点のリンク先の要件では、表示URLのドメインまたはドメイン拡張子が最終ページURLやモバイル向けURLと一致しない場合、別ドメインへリダイレクトする場合、トラッキングテンプレートや拡張URLが最終ページURLと異なるコンテンツへ誘導する場合は、「不適切なリンク先」の不承認対象とされています。別ドメインへのリダイレクトには、特定の状況で事前承認を得た場合の例外も示されています。
そのため、入力したURL、途中の遷移先、最終到達URLを一組として確認します。ページの表示可否だけでは、ドメインの変化を判定できません。例外の適用については、現在の設定とGoogleから示された不承認理由を基準に切り分けます。
パラメータ付き拡張URLを別項目にする
最終ページURLが正常でも、トラッキングテンプレートやパラメータを組み合わせた結果が同じとは限りません。広告主は管理画面の設定から実際の拡張URLを用意し、サイト管理者へ文字列のまま渡します。サイト管理者は、パラメータなしのURLへ置き換えず、そのURLで表示と遷移先を確認します。
確認結果は、次のように条件と判断を対応させます。運用上の提案として、この表は調査範囲を狭める用途に限定します。原因は各条件の再現結果から判断してください。
| 最終ページURL | 拡張URL | リダイレクト | 次の確認 |
|---|---|---|---|
| 表示できる | 表示できない | 未確認 | トラッキングテンプレート、パラメータ、受け側の処理 |
| 表示できる | 表示できる | 到達先が異なる | 遷移設定、到達コンテンツ、ドメインの整合 |
| 表示できない | 表示できない | 同じ地点で失敗 | ページまたはサーバーの応答 |
| 表示できる | 表示できる | 想定した到達先 | クローラー取得など未確認の条件 |
「どちらも表示できる」は調査終了を意味しません。通常表示、スマホ表示、遷移先、AdsBotによる取得可否のうち、まだ確認していない行を残しておくことで、正常だった条件と未確認の条件を混同せずに済みます。広告運用全体を始める際の設定項目も整理したい場合は、Google広告の始め方と初期設定も確認できます。
AdsBotが取得できるかを切り分ける
人がページを閲覧できても、Google AdsBotが同じように取得できるとは限りません。2026年9月21日時点のGoogleのリンク先要件では、広告のリンク先とコンテンツはGoogle AdsBotがクロールできる必要があるとされ、robots.txtなどの除外ファイル、サーバー側のアクセス制限、403や404などのHTTPエラーが取得不能の原因になり得る例として挙げられています。これは例示であり、原因の網羅一覧ではありません。
依頼票では、サイト管理者に「AdsBotを許可してください」と結論だけを渡さず、除外設定、アクセス制限、AdsBotへのHTTP応答を確認項目として示します。通常のブラウザでは成功しているのか、AdsBotの取得だけが失敗しているのかを先に分ければ、確認済みのページ表示を何度もやり直さずに済みます。
Google LLCがGoogle for Developersで公開する特別なクローラーの一覧では、2026年9月21日時点で、ウェブページの広告品質確認に使う特別なクローラーとしてモバイル用のAdsBot-Google-MobileとAdsBot-Googleが案内されています。一方、User-Agent文字列は偽装できるため、文字列だけでGoogleからのアクセスだと断定できないという注意もあります。したがって、User-Agent名を見つけただけで取得確認を完了せず、実際の応答と制限設定をサイト管理者に確認してもらいます。
リンク先の表示や計測を広告アカウント側から整理したい場合は、広告のリンク先ページ診断も参考になります。ただし、今回の不承認対応では、広告文や商材全般の審査へ範囲を広げず、依頼票に挙げたURLと取得条件を先に解消します。
修正後に再審査を請求する
修正が入ったら、依頼票の各行をもう一度確認します。原因だった条件に加え、関連する表示や取得への影響も確かめるためです。修正前と修正後の欄を分け、どのURL、端末、遷移、取得条件が変わったかを残します。たとえば拡張URLの表示が直っても、最終到達先のドメインが想定どおりか、AdsBotにエラーを返していないかは別の完了条件です。
2026年9月21日時点のGoogleの不承認となった広告の修正と再審査請求に関する案内では、広告とリンク先の修正が完了した場合、または初回審査が誤りだと思われる場合に、Google広告の管理画面からポリシー判断の再審査を請求できるとされています。問題解決後の再審査請求が却下または重複扱いになった場合は、請求を繰り返さないよう案内されています。
再審査へ進む基準は、依頼票の各条件で修正後の結果がそろったこと、または判定が誤りだと考える根拠を整理できたことです。「自分のブラウザで開いた」という結果は、通常表示の一項目として記録します。スマホ表示、リダイレクト、パラメータ付き拡張URL、AdsBot取得も分けて残せば、サイト管理者は直す対象を特定しやすく、広告主は確認が終わった条件を示したうえで再審査へ進めます。